2008,06,14, Saturday
アドバイスを受けた方からの質問がありました。
了解を得て、それに答えたものを書き直したものです。
【質問】
テーマを考えて小説を書いていません。
テーマは必要でしょうか?
【答え】
一言で言えば、必要です。
例えば木の葉が一枚落ちたシーンを書いたとします。
それを見て登場人物が何と思うか?
「もの悲しい」と思うのか、「これで来年新しい芽が出る」と思うのか、様々あるでしょう。
仕事を熱心にする人をどう描くのか?
「情熱的なできる人」と魅力的に描くのか、「人生に仕事しかない悲しい人」と描くのか、正反対にも描けます。
様々ある中からどれを選択するのか、その指針となるのがテーマです。
小説に必要のないものは木の葉一枚書いてはいけないと言われるのは、そのためです。
テーマというと主義主張という印象もあり、悪いイメージもありますが、「これをこの小説で言っています」という旗印というわけではありません。
物語の根底に流れていて、ストーリーを動かしている原動力でもあるわけです。
テーマがないとどうなるでしょう?
主人公の言動を決めるのは作者の思いつきになって、統一感がなくなります。
その結果、共感を得られなくなります。
共感ができなかったら、小説を面白いと感じることはできません。
内容が薄いと言われるライトノベル、ファンタジーのようなジャンルにだって必要なものです。
例えば、ドラゴンクエストⅠのような、内容的には非常に薄いストーリーを例にしましょう。
勇者が謎を解きながら、姫を助け、最後は悪を倒す、というそれだけのものです。
作者がなにをこの中で書きたいのか?
それによって一番変わるのはラストです。
例えば、「愛を書きたい」とします。それは人類愛であり、ローラ姫との愛でもあります。その場合、やはりラストは、ローラ姫と結ばれて、めでたしめでたし、となるでしょう。
これが、「戦う男の姿を書きたい」と思って書いたとしたらどうでしょう?
ローラ姫と相思相愛でも、新たなる世界へ旅立つ、という終わり方になるかもしれません。
このように、変わってしかるべきであり、どの選択肢を選ぶのかの基準になるのがテーマなのです。
小説には、出来事と結果があります。
どんな出来事に遭わせるのか、その結果どうのなるのか、その選択肢は多岐にわたり、その選択の結果が面白さを決めると言っても良いでしょう。
テーマを全然考えないで書いていると、選択をする基準がないわけです。思いつきしかないですよね。
テーマを考えていると、テーマに合った選択肢を考えますし、この小説にベストだと思える基準があるので、良い選択ができます。
よくテーマが深いとか浅いと言いますよね。
つまり、この基準がどれだけしっかりしているのか、ということでもあるのです。
そして、深く考えるほど、選択肢が増えます。考えていないと、選択肢が少ないので、安易な方向へしか行かないのです。
テーマを考えない素人小説を注意深く読んでください。
まず、出来事が安易になっているはずです。そして、その結果も「ふーん」くらいにしか思えないものになっていると思います。
苦労して書いたのにそれで悲しいじゃないですか。
小説には「出来事」と「変化」が必要です。
それが何なのか、というのがキモです。
その選択肢を広げ、また、決定するのがテーマなのです。
だから深く考えなくてはいけないのだ、と言っても、なかなかできるものではありません。
訓練の方法はあると思います。
逆の手段をとればいいんですね。
どんな選択肢があるのか、箇条書きにしてみるのです。
ローラ姫を助けました。で、その後どんな選択肢があるか書き出してみる。
真っ直ぐ城に帰る、宿に泊まって楽しんじゃう、けんかする、一騒動起こして愛を深める、考えればたくさん出てくると思うのです。
それだけでも考える訓練になります。
そして、その中から何を選ぶのか、という時に、テーマを意識してみてください。
なるほど、と思えるはずです。
テーマと物語の関係性が分かってくる。
それなれば、考えなくてはストーリーが面白くならないことも分かります。
中、上級者の一番大きな壁がそれなんですけど、いずれぶつかる壁なので、今から視野に入れておいて損はありません。
了解を得て、それに答えたものを書き直したものです。
【質問】
テーマを考えて小説を書いていません。
テーマは必要でしょうか?
【答え】
一言で言えば、必要です。
例えば木の葉が一枚落ちたシーンを書いたとします。
それを見て登場人物が何と思うか?
「もの悲しい」と思うのか、「これで来年新しい芽が出る」と思うのか、様々あるでしょう。
仕事を熱心にする人をどう描くのか?
「情熱的なできる人」と魅力的に描くのか、「人生に仕事しかない悲しい人」と描くのか、正反対にも描けます。
様々ある中からどれを選択するのか、その指針となるのがテーマです。
小説に必要のないものは木の葉一枚書いてはいけないと言われるのは、そのためです。
テーマというと主義主張という印象もあり、悪いイメージもありますが、「これをこの小説で言っています」という旗印というわけではありません。
物語の根底に流れていて、ストーリーを動かしている原動力でもあるわけです。
テーマがないとどうなるでしょう?
主人公の言動を決めるのは作者の思いつきになって、統一感がなくなります。
その結果、共感を得られなくなります。
共感ができなかったら、小説を面白いと感じることはできません。
内容が薄いと言われるライトノベル、ファンタジーのようなジャンルにだって必要なものです。
例えば、ドラゴンクエストⅠのような、内容的には非常に薄いストーリーを例にしましょう。
勇者が謎を解きながら、姫を助け、最後は悪を倒す、というそれだけのものです。
作者がなにをこの中で書きたいのか?
それによって一番変わるのはラストです。
例えば、「愛を書きたい」とします。それは人類愛であり、ローラ姫との愛でもあります。その場合、やはりラストは、ローラ姫と結ばれて、めでたしめでたし、となるでしょう。
これが、「戦う男の姿を書きたい」と思って書いたとしたらどうでしょう?
ローラ姫と相思相愛でも、新たなる世界へ旅立つ、という終わり方になるかもしれません。
このように、変わってしかるべきであり、どの選択肢を選ぶのかの基準になるのがテーマなのです。
小説には、出来事と結果があります。
どんな出来事に遭わせるのか、その結果どうのなるのか、その選択肢は多岐にわたり、その選択の結果が面白さを決めると言っても良いでしょう。
テーマを全然考えないで書いていると、選択をする基準がないわけです。思いつきしかないですよね。
テーマを考えていると、テーマに合った選択肢を考えますし、この小説にベストだと思える基準があるので、良い選択ができます。
よくテーマが深いとか浅いと言いますよね。
つまり、この基準がどれだけしっかりしているのか、ということでもあるのです。
そして、深く考えるほど、選択肢が増えます。考えていないと、選択肢が少ないので、安易な方向へしか行かないのです。
テーマを考えない素人小説を注意深く読んでください。
まず、出来事が安易になっているはずです。そして、その結果も「ふーん」くらいにしか思えないものになっていると思います。
苦労して書いたのにそれで悲しいじゃないですか。
小説には「出来事」と「変化」が必要です。
それが何なのか、というのがキモです。
その選択肢を広げ、また、決定するのがテーマなのです。
だから深く考えなくてはいけないのだ、と言っても、なかなかできるものではありません。
訓練の方法はあると思います。
逆の手段をとればいいんですね。
どんな選択肢があるのか、箇条書きにしてみるのです。
ローラ姫を助けました。で、その後どんな選択肢があるか書き出してみる。
真っ直ぐ城に帰る、宿に泊まって楽しんじゃう、けんかする、一騒動起こして愛を深める、考えればたくさん出てくると思うのです。
それだけでも考える訓練になります。
そして、その中から何を選ぶのか、という時に、テーマを意識してみてください。
なるほど、と思えるはずです。
テーマと物語の関係性が分かってくる。
それなれば、考えなくてはストーリーが面白くならないことも分かります。
中、上級者の一番大きな壁がそれなんですけど、いずれぶつかる壁なので、今から視野に入れておいて損はありません。