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新人文学賞はいらない~夢道の先~
新人賞は必要?

プロへの登竜門である文学新人賞。
これは本当に必要なのでしょうか?

それを取ることにどれだけの意味があるのでしょうか?

私は現状の小説界に問題を感じています。
それは、
・教育機関がないこと。
・新人文学賞しかプロになる道が基本的にないため、最初から、読者ではなく賞をターゲットにした小説ばかり書いていること。
・プロになっても新人を育てる土壌がないこと。
・結果、新人賞を取っても飯が食えるのはほんの一握りであること。
です。

一定以上のレベルの人をプロにして、その中から天才の登場、売れる人が出ることをじっと待つには、新人賞というシステムは良いと思います。
売れる力のあるものが勝つというのは当然ですから。

ただ、それでは、小説のレベルは下がるばかりだと私は思うのです。

このままではいけない。
15年以上前からそう考え、20台前半の頃は、「宝くじが当たったら、吉本興業の小説版のような会社を作りたい」と言っていました。
金になるとは思えなかったので、「宝くじが当たったら」という消極的な言い方でしたが。


レベルの低いアマチュア作家
このことに関しては、私はほぼ憤りと言って良い感情を持っています。

なぜ憤るのか?

まず、小説を書く人たちのレベルがあまりに低いということがあります。
バカにしているわけじゃないですよ。

考えが甘い人が多いというのは確かです。
本気で小説を書きたかったら、必死に勉強するのが当たり前です。
しかし、必死に勉強するような人はほんの一握りで、小説らしいちゃんとした文章を書ける人もやっぱり一握りです。

でも、甘い考えだろうがなんだろうが、上手くなりたいと思っている人はたくさんいます。
自分の小説が上手くないことは分かっているけど、どうしたらいいか分からない人も私はたくさん見てきました。
自分も苦しんできましたし。
文章読本や小説の書き方系の本はたくさん読みました。
それを読めば自分が今何をすればいいのか分かるのか、いや、分かりません。
なにが悪いかは書いてありますが、自分のなにが悪くてどうすればよいのかは書いていませんから。

学校に行くには金と時間が必要です。
そんな金も時間もありませんでした。

上達のためのサークルを作って試行錯誤しましたけど、みんな素人なので、上達のノウハウを蓄積するには五年から十年くらいはかかります。
上達したいなら、長く続いているサークルに入るのが一番手っ取り早いでしょう。
ただ、一人ひとりをちゃんと見ようとしたら、あまり人は増やせないので、良いサークルほど人は募集しません。

じゃあ、自分たちで意見の交換ができる場を作ろう。となる。
それで初心者を一人前にできるようなノウハウを得るにはやはり何年もかかります。

弱いのです、個人は。
効率が悪い。
一生懸命小説を良くするために頑張った先輩たちもなにも教えてはくれません。
せっかく持っているノウハウも、野球教室のように経験者が初心者を教えるような場がありませんから。
結局みんな一から一人でやって行かなければならないのです。

そして、賞を目指して小説を書く。
小説家を存在させてくれるとても大切な読者の存在を忘れて、賞を第一に考えます。

アマチュアのレベルが上がらないのも無理はないです。


受け身の出版社
出版社は小説を売りたい。
良い小説家がたくさんいれば、売れる確立も上がります。
小説家志望者全体のレベルが底上げされれば、小説全体のレベルも上がるだろう、と私は考えています。

現状はどうか?
出版社は、話題のある人で繋ぎながら、天才の出現を待っているだけではないでしょうか?
天才は少ないから天才なのです。
学校に行ったり、仕事をしながら努力を続けるのも大変です。
一人でコツコツ努力できる、それは一番大切な才能でしょう。
でも、そんな才能がある人たちばかりではありません。

何年か頑張れば一作くらいは良いのが書けるかもしれません。
それでデビューできました!
と言っても、素直におめでとうとは言えないです。

新人文学賞をもらったのに食えない人がどれだけいるか?
新人であるのは一年だけだし、プロになったけど食えない人がほとんどと言っても良いでしょう。
食えないのが前提でプロになっても意味がない。
と思うのです。
プロになった中でも、ごく一握りの「売れる人」を待つだけの今のシステムでは、衰退もするだろうと思ってしまうのです。

どんな世界でも、教育がちゃんとできないところは衰退します。
野球やサッカーは、小、中、高、大学、社会人と教育を受ける場がいくらでもあります。当然、良い選手がしっかりと育ち、プロになっていきます。
小説界のように、個人指導を受ける機会がほとんどなく、一人で試行錯誤で練習して、プロの試験を受けて、合格したらプロになれる、というシステムのJリーガーは、今の高校生にも勝てないのではないでしょうか。

ただ、出版社も小説はお荷物赤字部門で、金をかけられないし、現状維持を頑張るくらいしかできないでしょうから、責めることもできないです。
悪循環ですね。
教育できない→プロのレベルが低い→売れない→金がない→教育できない


道はないのか?
通信講座や学校など、他に教育機関はあるのですが、そこが弱いのは、プロに直結していないということです。
高校野球や大学野球のように、そこで活躍すればプロになれるというわけではありません。
だから、学ぼうとする人が少ない。
そもそも、アマチュア小説家自体、天才は一作目でデビューして売れっ子作家になってしまったりするので、金をかけて学んでいくという発想が乏しいのかもしれません。

結局、現状ではどうすることもできず、自分だけは頑張って腕を磨くしかない、というスタンスを取るしかないのかもしれません。

でも、私はそれじゃ嫌なんですよね。
大好きな小説が衰退していくのを黙って見ていられないのです。
何とかならないか、と考えるのです。

で、行き着くのは、「吉本興業のような会社」です。

まず、教育機関がある。
そして、発表の場があり、そこは直接読者の声が聞ける場でもあります。
そこで頑張ればプロになれるというシステムがあれば気合いが違うでしょうし、実際に読者の声を聞きながら成長もできます。
あそこは全員教育をちゃんと受けてからデビューするからはずれがない、という信用が得られれば、新喜劇に相当する雑誌でデビューしてからの仕事も与えられるでしょう。
外からの仕事も個人で探すのではなく、会社が探し、個人に与える。小説を書くような人は営業が苦手な人は多いはずなので、これは大変価値があると思います。

これだと私が現在問題だと思っていることがすべて解決できます。
もちろん、理想を謳っているだけです。実現しようと思ったら問題はたくさんあります。

第一に、教育からプロになるまでのスパンが長く、実績を出して会社としてやっていけるようになるまでに時間がかかるので、宝くじでも当てにしないと難しいでしょう。

そのために宝くじをコツコツ買う、というのもばからしいです。
かといって、このままじゃ駄目だよ、と口だけで言っていてもしょうがない。

動こう!
と思いました。
歩いたところが道になると言いますから、何もしないよりは何かした方が良いだろう、と。

そして、一歩のために、「夢道~Road of Dream~」を始めました。
この「道」は今話した場所に繋がっているのです。

まず私は、素人作家を育てるためのノウハウを蓄積し、効率よく一人ひとりをレベルアップさせるための手段を作り上げます。
私一人でなんとかしても意味がない。見られる数には限界があります。
私でもなくても育てられるようなノウハウを作る必要があります。
それは大変な作業です。

まだ歩き出したばかり。
あるのは、頭の中の考えだけです。

でも、例えば、本を売るためのことを考えたりもします。
今はフリーペーパーが出回っていますから、抵抗が減っていると思うのですが、私は十年前から、小説に広告を載せて金額を下げることを考えていました。
100円で小説雑誌や単行本が出せれば、もっと小説は読者に近づくでしょう。
古本屋を潰すくらいの気持ちです。

そういう細かいことを考えるだけでも楽しいです。
ただ、一人では考えもあまり広がりせん。
プロ作家でもないし、出版業界の人間でもないですしね。
でも、小説に対す気持ちと、アマチュア作家に対する愛情は誰にも負けません。

つまらない考えでも持ち寄って、とにかく動いていけば、何かが生まれるかもしれません。

賛同してくれる方がいれば、連絡ください。一緒になにか、やってみましょう。


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